Interview | ディテールを語る

プレミアム・レジデンス駒沢

ワールドクラスの価値を知る人にお届けする、上質さと品格あふれる、おもてなしの住まい。

三井ホームデザイン研究所 エグゼクティブデザイナー 伊藤 修

居室が持つ機能を階層で分けることで、
住まう人、そしてゲストも心やすらぐ空間に

2016年1月にスタートした「MITSUI HOME PREMIUM」。その上質な提案を一人でも多くの人々に目で見える形で知っていただくために、同社は駒沢、京都北山、芦屋に「PREMIUM RESIDENCE」を展開。卓越した技術と叡智を結集し、ワールドクラスの品質と品格を求める方へのメッセージとして送り届けている。このうち、「プレミアム・レジデンス駒沢」の設計を担当したのが伊藤修氏。開発コンセプトや建物に込められた思い、ストーリーなどを語っていただいた。

「「プレミアム・レジデンス駒沢」の計画は2016年に開始され、約2年後にオープンという運びになりました。今回、ご提案させていただくにあたり、これまでの三井ホームの経験・実績をベースに、ハイエンドなお客様が求める『新たなライフスタイルの提案・価値の提供』を目指しました。従来の家族中心の住まいづくりに加え、「ゲストをもてなす」という要素を散りばめています。デザインや素材にもこだわり、三井ホームではあまり見られなかったモダンなファサードデザイン、素材を最大限に活かしたテクスチャーの美しさが街並みに愛されると考えています」と伊藤氏。

水平と垂直によって構成された都市型デザインは、3階部分をセットバックしながら軒を深くすることで、視覚的には低層住宅に見えるとともに、周辺からのプライバシー確保にも配慮。国産の石材やレッドシダーなど、経年優化する厳選した素材を採用し、そこに卓越したクラフトマンシップが加わることで、威風堂々とした中にもぬくもりとやさしさが感じられるデザインとなっている。
「この家のコンセプトのひとつは“おもてなし”。自宅でのおもてなしにしっかりと対応できる設えにこだわりました。1階はパブリック、2階はセミパブリック、そして3階は完全プライベートと、居室空間を階層で分け、住まう人はもちろん、ゲストも心やすらかに過ごせるプランとしています」。
エントランスに続くアプローチは長く、それは外界の喧騒から心をリセットさせるためのもの。城の石垣にも使われてきた白河石の壁が静寂をもたらし、非日常への世界へ誘ってくれる。室内に足を進めれば、そこには天井高5.5m、75帖にもおよぶ伸びやかなグレートルームが広がっている。ワールドクラスのおもてなしを想定し、床は靴のまま過ごせる耐久性とデザイン性を兼ね備えた素材を用いた。

本物を知る人々へ素材が持つ物語も提供していくことで、
真のラグジュアリーを提供

「パーティーの場合、特に女性はドレスをお召しになられ、足元まで美しく魅せるようにとヒールを履かれています。だから日本の暮らしのように靴を脱ぐと、せっかくの全身コーディネートが崩れてしまいます。お招きするゲストを最高の気分で楽しんでいただくためには、こういった提案も重要だと私たちは考えているのです。また海外における最高のおもてなしは、ゲストに宿泊していただくこと。そういう観点から「プレミアム・レジデンス駒沢」では2階をセミパブリックとし、心地よく滞在していただける専用バスルームも備えたゲストルームを用意しました」と伊藤氏。さらに「3階はプライベートフロアとして、リゾートホテルのスパを思わせる、ゆったりとしたバスルームに、ヨガやストレッチなどができるフィットネスルームも完備した、夫婦だけの時間を存分に愉しむ設計にしました」と解説してくれた。

今回、「プレミアム・レジデンス駒沢」を計画するにあたっては、素材や設備、施工などにも徹底的にこだわったという伊藤氏。たとえば外壁の芦野・白河石には“割肌”“水磨き”の2種類の異なるテクスチャーを用意。内外一体を見事に表現した大開口のグランドラウンジには、5m×2.4mものウッドサッシをメーカーとともに開発したそうだ。また、木造では難しかった大判タイルも工法の工夫で克服し、採用することに成功しているという。
「芦野・白河石も採れるところや仕上げ加工により、石の表情が異なります。芦野・白河石は生産する採石場がわずか1軒のみ。ある意味、幻の石となりつつあります。こういった日本の大切な素材、宝を、本物を求める方々にお届けしたい。そう思いから用いる素材にもこだわった次第です」。

ワールドクラスの品質・品格から生まれ出る、まさに唯一無二の歓び。「プレミアム・レジデンス駒沢」は、こだわりの感性を持つ方にとって、確かな答えを提供してくれるに違いない。

三井ホームデザイン研究所 エグゼクティブデザイナー 伊藤 修

設計事務所勤務を経て、1994年、三井ホームグループ会社に入社。個人住宅やクリニックを数多く設計。三井ホームに転籍後は、商品開発部に在籍し、新商品開発やモデルハウスを手掛ける。2017年より、株式会社三井ホームデザイン研究所へ出向。数名しかいないエグゼクティブデザイナーに就任した。お客様の要望に対し、「想像を超える驚きのある提案」を信条に、街並みに配慮した、人々に愛される建物を提案している。「2×4建築デザインアワード」受賞(カナダ林産業審議会[COFI]主催)、「盛岡市都市景観賞」受賞(岩手県盛岡市主催)。