Interview | ショールームのご紹介

CUCINA 東京ショールーム

新たにシステムオーダー家具を展開し、
LDK空間のトータルコーディネート
を提案する。

2016年7月 リニューアルオープン

住まわれる前から、どんな空間になるのかをしっかりと描いていただき、満足度を高める

30年以上にわたり、フルオーダーキッチンをつくり続けてきた「CUCINA」。現在、東京、大阪など全国8か所にショールームを展開している。そんな中、2016年7月に「クチーナ東京ショールーム」がリニューアルオープンされた。キッチンだけでなく、家具も含めたトータルコーディネートを得意とする同社にとって、その強みを全面的に打ち出すショールーム構成となっている。今回のリニューアルのポイントについてレポートしてみたい。

冒頭でも触れた通り、「クチーナ東京ショールーム」のリニューアルの最大の特徴は、キッチンだけでなく、それと合わせることで空間がより美しく引き立つ、家具や照明なども含めたトータルコーディネートの提案。地下1階から4階まであるフロアの3・4階に、キッチン・ダイニングスペースを設え、訪れるお客様にキッチン単体ではなく、それを含めた空間全体を意識してもらう試みがなされている。

「本来は、こういったトータルコーディネートも得意で、ご提案もしてきたのですが、ここクチーナ東京ショールームでは、形としてお見せすることができなかった。それをしっかりと伝えていこうというのが、今回のリニューアルの狙いです」と語るのは、代表取締役である陣内伸樹氏。

3階フロアは、従来より展開している「CUCINA」を、4階フロアでは、2016年10月から展開する新ブランド「premio」を展示している。「premio」は、造作家具の手づくり感の良さは残しながらモジュール化を図り、お客様に完成イメージを明確に持っていただける「システムオーダー家具」として提供する。同社の中でもハイエンドブランドに位置するものだ。

「これまでは、お客様はどうしてもキッチン単体でお考えになられるケースが多かった。キッチン・ダイニング、そしてリビングなどがどんな空間になるのかは、建築家やコーディネーターの方々が入ってきてから、ようやくスタートするわけです。今回、このようにショールームに家具や照明の展示もすることで、お客様が住まわれる前からどういう生活ができるのかという、暮らしのイメージをしていただけるようになりました。完全な造作家具だと完成するまでイメージがわき難いですが、premioのようなシステムオーダー家具ですとデザインやバリエーションをあらかじめご提示できますから、どのような雰囲気の空間になるのかがしっかりと描けるわけです」。

リニューアルオープン以来、来場されるお客様の行動が変わったという陣内氏。それまではすぐにキッチンに近づき、キッチンカウンターの材質などの機能面を確かめる方ばかりだったのが、3・4階に入ると必ず立ち止まり、空間全体を見わたしてからキッチンに近づくようになったそうだ。同社の狙いは当たったと言える。

 

クチーナならではの組み合わせ・造作提案により、上質な暮らしを創造していく

「とは言っても、もっとお客様にイメージしていただける努力は重ねています。この空間が自分の家のサイズになったらどんな感じになるのだろう。予算はいくらなのだろうといったことをスピーディにお伝えすることは、とても重要だと考えています」。

3階で特徴的なのが、タイルと木という異素材を組み合わせたキッチン。大木に成長しないがゆえに貴重な素材であるオリーブの突板が、ひと際美しさを放っている。また、ブラックミラーが目を惹きつけるバックセットは、サイズ、素材、そして収納の大きさまでチョイスできるフルオーダー。キッチンもカウンタートップをステンレスのバイブレーション仕上げにし、マットUV塗装したスタイリッシュな逸品となっている。

一方で、2階から地下1階は、新しいシリーズのキッチンに入れ替えたことが中心だ。2階では、面材をメラミン素材で構成されたキッチン「criterio」を展示。メラミン材は、テクスチャーにも耐久性にも優れていることが特徴で、小口に突板を貼り、塗装仕上げにすることで高級感あふれる商品もラインナップされている。

1階に用意された、ステンレスのホット材をバイブレーション仕上げにしたキッチンは、同社での新しい取り組みのひとつ。無機質なキッチンに合わされるのが、無垢の一枚もののカウンターテーブルだ。一枚板を取り扱う「ATELIER MOKUBA」と提携し、お客様が購入した素材を加工・取り付けしていくのだが、無垢の一枚板は同じものが2つとして存在せず、節や割れもあるために、これまでキッチンメーカーではなかなか取り扱ってこなかった。しかし、お客様ニーズに応えるために、今回、新たなチャレンジをしたというわけだ。

地下1階は、主にマテリアルを確認していただくフロアとなっている。キッチンに面材のサンプルを合わせ、色味合わせなどをしながら、詳細を詰めていくスペースだ。自分だけのオリジナルキッチンが完成していく過程を楽しむ、お客様にとって一番、ワクワクする時間・場所なのだそうだ。

新ショールームになってから、打ち合わせの中で何度も3・4階を訪れ、空間バランスを検討するお客様が増えたという。ぜひあなたも一度、「クチーナ東京ショールーム」に足を運び、全体コーディネートの大切さを体感してはいかがだろう。