Concept
もともと駐車場として使われていた約330坪の広大な土地は、北、東、南の3方向が道路に面していて、非常に建物にアクセスしやすい条件となっていた。
クライアントの具体的な要望は来客が多いため、応接スペースが必要であること、車中心のライフスタイルのため、車の出入りが楽にでき、できるだけ多くの車を駐車できるスペースが欲しいということ。さらに、住宅地の中でもかなり大きなボリュームになるため、街並みに自然に馴染むような色合いや素材を用いることが挙げられた。
ゆとりある敷地の長所を生かし、玄関を中心にして左右をそれぞれパブリックスペースとプライベートスペースに完全にわけ、そのことによって外部においても中庭的なプライベート空間と南に広がるパブリックな外部空間を配置することとができ、LDKの内部に借景と光をふんだんに取り込むことができた。
Designer
生田 二郎
kobori 研築工房/SxL
小堀の住まい設計工房
「実際に住むと、皆さん、デザインのことは頭から消えます。結局それより大切なのは、トータルな意味での住み心地なんです。」

施主さまのお金で建てる住まいなのだから、施主さまの要望は全部聞く。その上で、楽しく快適に暮らすためのご提案をしていく。「実際に住みはじめると、施主さまの頭から、見た目のデザインの良し悪しは消える」。住まいとは、お客さまの日常生活を包む空間だ。
結局のところ、使い勝手など、トータルな意味での住み心地、居心地の良さこそが、そこではいちばん重要になってくる。言わば、「見えないデザイン」。これを施主さまにかわって考えるのが建築家の仕事だと考える。