Concept
六甲山の麓に造成された桜並木が美しい住宅地。その地の最上段からは阪神間の街並み、そしてその先には大阪湾を見渡すことができる絶好の眺望が広がっている。オーナーの希望は、自宅ではあるものの多忙な日々を送る中で、ほっとするやすらぎが欲しいというもの。非日常的な時間の流れが感じられる住まいにしたいというものであった。 「要望はそれだけで、後はすべてお任せ。実は、宅地の区画選びも任されたのです」と山本氏は述懐する。現地調査を繰り返し、選択した区画は、眺望を一番ストレートに見ることができる場所。眺めだけではなく、空や桜並木といった自然を最大限に享受できるロケーションをベースに、空間設計を起草させていくこととなった。
Designer
山本 直樹
kobori 研築工房/SxL
小堀の住まい設計工房
大学を卒業後、新卒で同社に入社。阪神間で多くの住宅設計を手掛ける。設計信条は、「目線のコントロール」。見たいもの、見たくないもの、感じたいもの、感じたくないものを空間の中で切り分け、心地よさを演出する。ディテールにはとことんこだわり、シャープではあるが、どこかやさしさを感じる温かみのあるデザインを追求。木、土、石など、素材が持つ風合いや質感が、人に与える影響に大きな可能性を感じ、住まいづくりへどのように生かしていくかをテーマに、日々、新たなアイデアを模索・挑戦する日々を送る。