Concept
敷地の高低差(約10m)を最大限に活かし、住まいを3層にすることで、 大パノラマを緩やかに採り入れた住まいです。 そのプランは、玄関レベルから少し下ったところにダイニングを、 そして右手にキッチンを配し、さらにダイニングから80cmスキップして リビングスペースに“緩やかに舞い降りていく”という構成です。 5.7mを超える大開口がリビング・ダイニングの前に広がるが、 心地よい開放感を手にしながらも、不思議と気持ちが落ち着く空間に仕上がっています。 玄関レベルから外を眺めると、大開口の一部しか見えません。 ダイニングに下ると開口部はすべてが見わたせますが、目線のレベルが少し高いので、 景色にのまれるような感覚は受けない。 また、リビングに行けば、その先にルーフバルコニーが広がっているので、 ここでも落ち着きが感じられる仕掛けとなっています。
Designer
橋戸 克史
kobori 研築工房/SxL
小堀の住まい設計工房
30歳まで大手ゼネコンで経験を積んだ。RCが主だった。だが、「住宅は、必ず木を用いなければならない。自分が持つRCの技術と木造のノウハウを融合させ、人が心地よさを感じる空間づくりをしよう」。そう考えて、当時の小堀住研に転職をした。無駄をそぎ落とし、光や風といった自然の恵みを巧みに取り込むミース・ファン・デル・ローエやルイス・カーンの作風に影響を受けながら、常に自分の感性を磨き続ける。ただし、「私の感性や発想した空間構成を、いかにオーナーのセンスとマッチングさせるかが重要。施主のライフスタイルや思考を尊重しなければ、それは住まいとはいえない」と語る。