Concept
「栃木で建てる住まいだから、地元に大谷石を使いたい」、ご主人はまず、そう決めていました。 大谷石を建物の内外に使いながら、上質でゆったりとくつろぐことができる家に、と考えたのです。 「もともと私はシンプルでモダンなデザインが好きです。 しかし住まいには、あたたかみも欲しい思いました。そのため木をふんだんに使い、 大谷石もきれいにカットした平滑なものではなく、表面を粗く加工し、 さらに“みそ”と呼ばれる黒い斑点模様が入った素朴な表情のものにしたいと考えていました」とご主人。 この石を使いながら、いかに心地よく美しい空間をつくりあげていくか、 ご主人と設計担当者で打合せを重ねました。 「大きな存在感のある石です。この石に負けない強さを持ち、一体となって空間をつくりあげていくことのできる木を考えました。多くのサンプルを検討し、最後にご主人が選ばれたのは、力強く流れるような木目を持った 幅広のタモです。さらに天井にはオークを全面に張り、大谷石のどっしりとした落ち着きと、 木のあたたかみが美しく調和する空間をつくりあげていきました」と設計担当者。 大谷石とのバランスに配慮した素材選びは、LDK以外でも慎重に進められました。 玄関ホームの床と天井はウォルナット。2階のセカンドリビングは、床や天井に赤褐色で硬く重厚な質感が 特長のピンカドを採用。さらに床をヘリンボーン状に組むことで、味わい深い空間に仕上げました。